すっかり気分はカメラマン。
なんとなく写真っていうと、仕事がらファッションを
連想していた。
しかし、写真学校も出ていないし
今からアシスタントになるのでは生活出来ない。
どうしよう?

乗りかけた船だからみたいに、、、
なるようになるさ。

しばらく鈴木さんと時間を過ごしていた。

鈴木さんが写真とはなんぞやを勉強しておいでということで
鈴木さんの師匠である新宿の箕輪先生を紹介してもらった。
箕輪先生は曙橋の隣でスタジオを経営していて、
料理写真界の大御所だ。
しばらくアシスタントっぽい事をやらせてもらった。

はじめて、スタジオに入り、、、緊張。
なんか変な空気がただよっている。
弟子と師匠の緊張感というか、変な感じだった。
弟子は数人いて、張りつめた感じで仕事をしていた。

僕はといえば、何をしたら良いのかわからず
ただ、見てるだけだった。
誰も話しかけてこないし、、、。
「たえらんね~~っ」
それでも、見ているだけの日々を繰り返していた。

なんか取っ付きづらい人もいたが、
凄い世界だったよ。

料理の写真も芸術なんだなあと呆気にとられた。
光を操る、、、本当に凄い!
先生の目も強烈だった。プロというより職人だった。
米の一粒、湯気の動き、食器の光沢、全て完璧な
表現を求めている。
さすが鈴木さんの師匠だ。

撮影が済んだ料理は皆で食べてしまうのだが、
会話も無く食べるのってつらかったなあ~。

ただ一人 久保田 健というアシスタントを勤めていた
人と仲良くなった。

少しの救い。

彼ももう独立しているのだろう。
たまに雑誌の写真で名前を目にする。
作品の行方って?
撮影の仕事で、気が付いてしまった。
メイクとカメラマンのギャラって全然違う。
しかも、出来上がった写真ってカメラマンの作品って感じ、、。

俺、カメラマンもやりたい!

と、、思ったらJTBでバルセロナまでのチケットを買っていた。
お金に困った時に働けるように美容道具一式バックに詰め込んで
以前 話した建築写真家の鈴木さんのところまで飛んで行った。

「アシスタントにしてください!」いきなり口から飛び出した。
びっくりしたような顔をした鈴木さんは、、、、「?」って。
とりあえず酒屋に行ってCC(バーボン)を買って
酒をくみかわしながら、自分の想いを語ったんだ。

「しかし、俺って単純だよな~~スペインに来てるんだもの、、、。」

鈴木さんは、「君は美容というジャンルでアシスタントって経験してるだろ?」
「はい。」
「だったら、自分の写真を撮った方がイイよ。」
「アシスタントって技術も、まあそうだけど精神的な部分が殆どだから。」
当時 僕にとってはもったいない言葉だった。感動した。

盛り上がって会話が弾んだ。
ところが泊まる所が無くて(うっかりしていて宿を押さえておかなかった)
申し訳ないが鈴木さんの家に泊めてもらった。
ミッキーのいる子供部屋だ。
(奥さんのモナさん迷惑掛けました。)

ベットで考えたんだが、、、。
俺、、、何の写真撮ったらイイんだろう?
バカである。......つづく.......................
やっぱり自由に生きたいな。

その自由の裏側には「幸せ」という言葉があるのだろうけど、、。
追い求めるものと現実とのギャップを埋めて行こうとする
日々の繰り返し。

モチベーションを保つのが疲れる時がある。

酒を飲んで音楽を肥やしにしようと思っても
心の裏側で白い自分自身が見える。

誰か助けてくれ!と心の中で叫ぶ。
でも、恥ずかしいから口に出してなんか言えない。

何も考えず朝を迎える日が欲しい。

・・・

やっぱりブームタウンラット

morelia


深夜12:00ころ マドリードのモレリアというタブラオに
行った時、うぶげが総立ちになるような感動に襲われた事がある。

タブラオというのは、フラメンコを行うライブハウスの事だ。
ロックにしか興味が無い日本人男が
不意に一人で立ち寄った店がモレリアだった。
グラスワインを頼みハムを食べながらステージの開始を待っていた。

いきなりEマイナー#11sus4みたいなディミニッシュにも似た
強烈な歯切れのイイ低音が響いた。
肌がチキンになった。
ソレアレス、タンギージョ、ブレアといったフラメンコを代表する
曲を演奏した。バイレ(踊り)も強烈だ。
タブラオ中響き渡る靴の音。バイラオーラ(踊り手)のあの目はなんだ!
圧倒される視線に釘付けだ。
肌はもうダチョウなみだ!ソウルを感じてしまった。
フラメンコってROCKだ!

フラメンコというものをはじめて見てこんなに感動するものとは
思わなかった。なんだこの人達、、、すごいんじゃん!
それから、フラメンコを知りたくなってなまらなかった。

うかつにも感動のあまり涙がでてしまった。

ステージのギターリストに見られてしまった。

曲が終わったら、そのギターリストはステージから
降りて僕の所へ歩み寄って来て握手を求めて来たんだ。

思わず「グラシアス」と言った。。。

?Le Gustan Flamenca? Si~~~.(?がひっくり返らない)

http://www.corraldelamoreria.com/gastronomia.html

billy


完成されたスピリット。
とことん美しく、とことん激しく、とことん切ない。
底知れぬ才能。
クリスタルのように澄んだ心。

どうして、こんな人が生まれて来たのか。
どうしたら、こんなに物事を純粋にとらえられるのか。

彼のサウンドときたら、バックドロップより
脳天に衝撃を受ける感じだ。

人に影響を与える人は数多くいるが
強烈な、血が逆流するようなまでに洗脳を
してしまう人は数少ないだろう。
言うまでもなく彼はその一人だ。

不良でどうしようもない少年が
一瞬にして、詩人になってしまう。

必ず誰しもその感覚は潜在的もっている。
だから、数パーセントの可能性を感じたら
突っ走ろうよ!

俺は無理矢理にでも走ってやる。ROCK!
近寄りがたい人っているよね。
めちゃくちゃオーラが出まくっている。

そんな人の中にビリーがいた。
ビリー・コーガン、スマパンのVoだ。
強烈なインパクトと人を寄せつけない風貌。
しかし、とてつもなく繊細でナイーブだ。
グランジという器ではないと思うが、、。

いつだって、もっともっとと頑張らなくてと、
いつでもAを取らなくてはダメだと思っていた。
だけど、完璧じゃなくてもイイんだ。だって、人間は
そもそも完璧じゃないものだから、、、、。
完璧じゃなくてもOKだ。完璧な自分を許した。
それ以来息が出来るようになった。

自分のやっている事、自分の作っているもの、
自分の中にそれをやる魔法があると信じなきゃ
だめなんだ。
それは絶対に誰かを救えるし、必ず違いを生むんだ。
(ビリー)

ビリー・コーガン恐るべき天才だ。

直視出来ない程 腐りきっている心を救える。
まったくクリアーな夢想が広がって行く。

本当に不可能が可能になるそんな思いがするよ。

Bar


先日 音楽プロデュースの仕事をしている村田さんと
渋谷の立ち呑み屋に初めて行った。
まいったな~~あ。スペインのBarみたいだ。
思わずその場の雰囲気に盛り上がってしまった。
ラテン系の匂いがした。

ワインの代わりに日本酒をがぶがぶ飲み
ハモンセラーノの代わりにホタルイカを食べた。
(よくわかんないけど)

村田さんの事は後にばっちり掘り下げて触れたいと思う。

僕の原点というか、何かを考えて来たところって
いつもBarだったように思える。
仕事を終えれば真っ先にBar。
暇な時にも、
悩んだ時にも、
待ち合わせにも、、。

そして、終結して発信する場所だ。

わがままを言わせてもらえば、ヘンドリックスでも
BGMに流れていれば、めちゃくちゃ燃える。
髪もヘンドリックス風のカーリーヘアならMuy BienBienだ。

なんか、燃えて来る。
強烈な70年代
僕は逃げ惑っていた。
野球に情熱を注ぎ毎日が充実していた。
ある時、友だちの持ってきたレコードが電光石火のよに
光を放った。
ツェッペリン、ヘンドリックス、ビートルズ、、、、
あまりの衝撃に15000円のギターを衝動買いしたのを
覚えている。しかも、10回払い。
来る日も来る日もギターを練習していた。
挙げ句の果てに野球まで捨ててしまった。

今も昔も熱しやすいだけの奴だったんだな。
スペインでもあんなに衝撃的な事を体験しているのに
何をやっているのかと思えば今はこうして
昔を思いだしているだけだ。

いつも脅えていたのか、自分の心からさえも
逃避して来たんだな。
きっと、その癖は今もなおっていない。

支離滅裂な事を書いて、何やら言っているが
見事にまとまりがない。
いったい何が言いたいんだろうか、自分でも呆れるな。

そういえば、高校3年間 松井という奴と一緒だったが
彼はボーイというバンドで大成功してしまった。
松井は成功者で僕は敗北者なのか、、、。

読者0でも、このブログ、、、やめたくないな。

RATS


現実的に満たされていないから、こんな事を
考えるんだろう。

RAT TRAP マスターベーション野郎が今の
僕の全てなんだろう。

いつも、想像の世界に夢を馳せた、
幸せをつかんだかのような
幻想に満足さえする。

フロイドやゲルドフの主張に
自分を隠していた。

今やるべき事は過去の自分を美化することじゃなくて、
今やるべき事は、今なんだ。

社会に押しつぶされぬようにROCK!

わかっているんだよ。

dari



いつかは、現実の世界に戻らなくてはならない。
僕にとってスペインはタイムマシーンに乗って
別の世界に行ってしまった感じの場所だ。
今 めちゃくちゃタイムマシーンが欲しいんだ。